医療法人 晧慈会 浅川産婦人科

妊婦の初診がネット予約可能

ご予約・お問合せは

0120-030-111

妊婦の初診がネット予約可能

ネット予約
浅川恭行

Drやすゆきの相談室

浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます

生理がこない。生理前の兆候と妊娠初期症状の違いについて その1

女性は妊娠すると生理が止まり、体内で大切な命を育みます。しかし生理が来ないからといって妊娠しているとは限りません。妊娠以外の心理的・身体的要因で生理が遅れることもあるからです。生理前の兆候と妊娠初期に起こる症状の違いを理解していきましょう。

⽣理のしくみを知ろう

生理(月経)は通常、約1カ月の間隔で起こり、数日で自然にとまる子宮内部からの周期的な出血のことを言います。月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの時期にわけられ、卵巣と子宮ではダイナミックな変化が起こっています。

まず卵胞期では、卵巣内の卵胞から分泌されたエストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンによって子宮内膜が増殖して厚くなります。これは受精卵を迎えるためのベッドを用意する段階です。

その後、エストロゲンの分泌量は徐々に増えていきますが最も多くなると脳下垂体が刺激され、黄体形成ホルモン(LH)が急増して卵胞から卵子などが排出される「排卵」が起こります(排卵期に移行します)。

排卵した卵胞は黄体となり、黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンも分泌するようになります(黄体期)。プロゲステロンは、ベッドにふかふかのふとんをしくように、子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に変化させます。卵管内で卵子が受精すると、分裂しながら子宮内膜に着床し、ふかふかで栄養いっぱいのベッドで育つのです。受精卵が子宮内膜に着床して初めて子宮内の「妊娠」が成立します。

卵子が受精しなかった、あるいは着床しなかった場合は、黄体からのプロゲステロン・エストロゲン分泌量が減少し、不要になった分厚い子宮内膜がはがれ落ちて、血液、組織、粘液として腟から排出されます。このあと、再びエストロゲンが増加し始めると、子宮内膜が再生されて出血がとまります。

このように、生理以外の時にも女性の体内では赤ちゃんを作る準備を毎月行っているのです。

⽣理の周期と基礎体温の関係

生理の周期は28〜30日がもっとも多く[*1]、正常範囲は25〜38日、その変動は6日以内とされています。生理の持続日数は3〜7日が正常範囲とされています[*2]。

女性では排卵と生理の周期により、基礎体温に変化がみられます。排卵のある正常な周期では、基礎体温には排卵前(卵胞期)の低温期、排卵後(黄体期)の高温期がみられます。黄体期にはプロゲステロンの作用で体温が上昇し、高温期と低温期の差は0.3℃以上となります[*3]。

低温期から高温期に変わる期間は3日以内が正常とされ、基礎体温だけで排卵日をピンポイントに予測するのは困難ですが、低温期の最終日から高温期第1日目の間に排卵していることが多いとされています。

妊娠しない場合、高温期は11〜16日間持続して、低温期に変わり次の生理となります。妊娠した場合は、黄体からプロゲステロンの分泌が続くため、高温期が続きます。

生理の周期や日数には個人差や心身のストレスの有無といった状況による変動がありますが、まずは基礎体温を付けて自分の生理は正常な範囲にあるのかどうかに注意してみるようにしましょう。

⽣理が来ない……これって妊娠︖

生理の周期が正確な人ほど生理が遅れると不安を感じてしまいますね。しかし、生理が来ないからといって妊娠したと思うのは早合点かもしれません。

それまで規則的にあった生理が3カ月以上とまってしまうことを続発無月経といいます。原因は脳の視床下部、下垂体や卵巣、子宮の機能の異常と考えられ、なかでも多いのは視床下部の機能異常です。過度の運動やダイエット、精神的ストレスなどは視床下部に影響し、そうした異常を起こすことがあります。

無月経は、不妊の原因となる以外にも、エストロゲン不足による骨粗鬆症など女性の健康に影響を及ぼします。生理のない状態が3カ月以上続いた場合は、基礎体温を少しでも記録したうえで、医療機関を受診するようにしましょう。

 

(文:小林晋三/毎日新聞出版MMJ編集部/監修:浅川恭行先生)

ページトップ