「横浜市の子宮がん検診」は婦人科の枠、また「HPVワクチン」「アンチェアー」もそれぞれの枠でネット予約をお願い致します。
当院は予約制のため、事前予約されてない方はお待たせすることがございます。
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
性感染症について。
英語では、Sexually Transmitted Infections(STI)といいます。以前は、STDと言っていましたが、DはDiseasesの略。何らかの症状が現れた時に使用する言葉で、クラミジアやHIVがそうであるように、症状がないままに感染を拡げてしまう可能性があることから最近ではSTIを使うことが多くなりました。STIからSTDへと進行していくことになります。主な性感染症は、クラミジアやヘルペス、コンジローマ、淋菌、梅毒、肝炎、トリコモナス、毛ジラミ、HIV/エイズなどです。
性器による性交だけでなく、オーラルセックスなどによっても感染する場合があります。また、子宮頸がんの原因と考えられているHPV( ヒトパピローマウイルス) も性行為によって感染します。
1.性器やそのまわりがはれたり、水ぶくれやブツブツができた
2.性器やそのまわりがとてもかゆい・痛い
3.おしっこをすると痛い
4.おしっこに血やウミが混じる
5.おりものの色が異常、ひどくにおう、急に増えた
このような症状があったら、急いで産婦人科、泌尿器科、皮膚科、性病科を受診するようにしましょう。
検査方法は3種類あります。クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナスは腟や子宮の入り口のおりものを採取して検査します。痛みはありません。HIV、梅毒、骨盤内クラミジア感染の有無は採血して血液検査をします。性器ヘルペスと尖圭コンジローマは視診だけでわかります。なお、クラミジア、淋菌、HIV、梅毒の検査は結果がわかるまで4~5日かかります。
無症状のことが多いのが性感染症の特徴の一つですから、過信は禁物です。とくに、あなたが次のどれかに当てはまるようなら、ぜひ検査を受けてください。
・年齢が10~20代でセックスの経験があり、おりものが多い
・セックスのパートナーが尿道炎にかかっている
・セックスのパートナーが何人もいる
ほとんどの性感染症は、指示通りに薬を服用すれば2週間程度で治ります。ただし淋菌は薬が効かない耐性菌が増えてきているので、1回の治療で治らないこともありますから、必ず再検査を受けてください。性感染症は放っておくと周囲に感染しますから、必ず完治するまで診療を受けてください。
『「愛している」だけではダメ!自分を守るための性感染症の知識』より引用