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外陰部そうよう症とは?

外陰部そうよう症について

外陰部そうよう症(がいいんぶそうようしょう)とは、見た目では皮膚に目立った異常は見れられないが女性の外陰部、臀部に痒みが生じる症状のことです。

普段耳にしたこともある人も多いのがトリコモナス腟炎やカンジタ腟炎。これらも外陰部そうよう症に含まれます。原因は、感染症によるもの、更年期による女性ホルモンの減少、アレルギー性、糖尿病疾患、ビタミンB2欠乏症など様々です。外陰部そうよう症の主な症状としては、痒みが生じ、女性の場合は腟からチーズの塊りのようなおりものがポロポロと出ます。痒みがひどく、かきむしったことにより赤くなったり、傷になったりして悪化してしまいます。恥ずかしくて人に相談しにくい為、市販の薬を自己判断で間違えた方法で使用し、悪化することもあるので早めに医師へ相談のもと正しい治療を行うことをおススメします。抗ヒスタミン配合や副腎皮質配合のクリームを使ってケアします。

治療法

内服薬

抗ヒスタミン剤(内服薬)

抗ヒスタミンは、じんま疹等の原因となるヒスタミンの働きを抑制する薬です。即効性があり、かゆみのある症状を和らげます。また、鼻水などのアレルギー症状や、酔い止めの成分としても知られています。「第一世代」と「第二世代」の大きく二つに分けられ、第一世代抗ヒスタミンは、眠気を催す副作用がある為、使用の際には注意をして服用する必要があります。第二世代抗ヒスタミンは、第一世代に比べて眠気のを催す副作用が抑えられた薬です。

 

ステロイド軟膏(外用剤)

腫れやかゆみの症状がひどい場合に用いるのが充分な強さのあるステロイド外用剤です。抗生物質が配合されたステロイド外用剤でかいてしまった皮膚の炎症を抑えます。ステロイド剤は副作用がある為、長期間の使用は避け、医師への相談のもと注意をして使用しましょう。

 

保湿剤

皮膚の乾燥を防ぎ保湿を行います。

ワセリン

軟膏の基剤になる、皮膚の保護剤です。化粧水のように皮膚の中まで浸透していくのではなく、皮膚の表面に膜を張って水分の蒸発を防ぐことによって乾燥を防いでくれます。唇の乾燥ケアや手足の乾燥ハンドクリームとしても使用できる塗り薬です。

ヒルドイド

ヘパリン類似物質と言われる成分で保湿効果や、血行促進抗炎症作用の働きをもった薬です。ソフト軟膏とローションタイプがあり、ヒルドイドソフト軟膏はクリーム状のような使用感で、赤ちゃんにも使用でき、アトピー性皮膚炎の治療にも使用されています。保険が適用される薬で専門医のもとでの処方が必要です。

ケラチナミン、ウレパール、パスタロンなど(尿素)

尿素が成分となっていて、角化症や乾燥性皮膚疾患の治療薬として使用される塗り薬です。アトピー性皮膚炎や、毛孔性苔癬、老人性乾皮症の治療薬としても用いられています。お肌を軟らかくして潤いを与え保湿効果があります。安全に使用できて、長い期間の使用も可能です。人や部位によっては、刺激を感じることもあります。

医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行

経歴

1993年 東邦大学 医学部卒業
1999年 社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年 東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年 日本産婦人科医会 幹事
2009年 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長

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