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エラワンとは? 120時間まで内服できる?緊急避妊薬の効果と使い方

エラワンとは? 120時間まで内服できる?緊急避妊薬の効果と使い方について

エラワンは、避妊が不十分だった場合に使用される緊急避妊薬(アフターピル)です。避妊に失敗したと感じた際や、避妊手段を用いなかった場合に、妊娠を防ぐために用いられる薬です。エラワンの主成分である「ウリプリスタール酢酸エステル」は、排卵を抑制し、受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐことで避妊効果を発揮します。

 

エラワンの特徴と有効期限

エラワンの最も大きな利点は、性行為後120時間以内(5日間)に服用すれば避妊効果を得られる点です。従来の緊急避妊薬である「ノルレボ(レボノルゲストレル)」は72時間以内の服用が求められていますが、エラワンはさらに長い時間の猶予があるため、急ぎの対応が難しい場合にも安心です。また、エラワンは体重が多い女性(BMI30以上)でも効果が落ちにくいことが確認されています。これにより、幅広い女性が安心して使用できる薬剤として注目されています。

エラワンとノルレボの違い

エラワンとノルレボには、避妊効果が持続する期間や避妊成功率に違いがあります。エラワンは、性行為後120時間以内に服用することで高い避妊効果を得ることができ、特に服用タイミングが遅れても効果が期待できる点で優れています。一方、ノルレボは72時間以内の服用が求められますが、早期の服用で高い効果が期待できる薬です。

エラワンの妊娠阻止率データ

緊急避妊薬の効果は、「妊娠阻止率」という指標で示されることが一般的です。
これは、緊急避妊薬を服用しなかった場合に予測される妊娠数に対して、実際に妊娠しなかった割合を示すものです。
完全に妊娠を防げる確率(避妊成功率)とは少し意味合いが異なりますが、薬の有効性を評価する上で重要なデータとなります。

エラワンの臨床試験データによると、性交後120時間以内に服用した場合の妊娠阻止率は、およそ60%~80%程度と報告されています。
これは、エラワンを服用しなかった場合に予測される妊娠数のうち、6割から8割程度が服用によって回避されたことを意味します。

服用タイミング別のデータでは、性交後24時間以内の服用で最も高い効果が期待でき、時間が経過するにつれて効果はわずかに低下する傾向が見られます。
しかし、性交後72時間を超え、120時間以内の服用においても、ノルレボと比較して高い妊娠阻止率を示すことが報告されています。

例えば、ある臨床試験では、性交後72時間以内の服用でエラワン群の妊娠率が1.8%、ノルレボ群が2.6%でした。
また、性交後72~120時間以内の服用では、エラワン群の妊娠率が2.2%であったのに対し、ノルレボ群では有効性が確認されていませんでした(ただし、この時間帯のノルレボに関するデータは限られています)。
これらのデータは、エラワンがノルレボと比較して、より広範な時間窓で有効性を示す可能性を示唆しています。

重要なのは、エラワンを含め、いかなる緊急避妊薬も100%妊娠を防ぐことはできないという点です。
約20%~40%程度の確率で妊娠が成立する可能性があります。
そのため、服用後も妊娠の兆候がないか注意深く観察し、生理が予定日から1週間以上遅れるなど異常があった場合は、妊娠検査を行うか、医療機関を受診することが不可欠です。

エラワンの服用方法

エラワンは、性行為後できるだけ早く、120時間以内に1錠服用します。水またはぬるま湯で服用し、服用するタイミングが早いほど高い避妊効果が期待できます。なお、服用後37日以内に消退出血(生理に似た出血)が起こることが一般的ですが、周期がずれることもあります。次回の月経が起こることを確認できれば避妊はうまくいった可能性が高いです。順調に次回月経がこない場合は妊娠検査を行うことや医療機関への受診が推奨されます。

副作用と注意点

エラワンの副作用として、頭痛、吐き気、腹痛、倦怠感などが報告されています。これらの副作用は、発生したとしても24時間以内に軽減しますが、まれに吐き気によって薬を吐き出してしまうことがあるため、必要に応じて吐き気止めの併用が推奨されます。なお、内服後4時間以内に吐いてしまった場合は、薬の効果が期待しにくいため、再度内服が必要になってしまいます。

また、エラワンは日本国内未承認の薬剤です。海外製(医薬品副作用被害救済制度非対象)であるため、当院では国が定めた正しい手続きを経て入手・使用しています。輸入については代理店であるドクターズファーマシー等を通じて行っております。

エラワンの入手方法

エラワンは、正しい手続きを経て輸入した医療機関であれば処方を受けることができます。浅川産婦人科では、いつでも院内在庫がございます。

最後に

エラワンは、緊急時に女性に安心を提供する大切な薬剤ですが、日常的な避妊方法としては適していません。普段からの避妊対策には、低用量ピルや避妊具を併用することが推奨されます。避妊に関して不安や疑問がある場合は、必ず産婦人科の医師に相談してください。

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