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生理痛(月経痛)の原因とその対処方法を教えてください!

生理痛(月経痛)の原因とその対処方法を教えてください!
多くの女性が経験する症状で、下腹部の痛みや腰の重だるさ、頭痛、吐き気などを伴い、特に月経の始まりから2~3日目にかけて強くなることが多いです。痛みが強くなると、日常生活に支障をきたし、月経困難症とよばれるようになります。月経痛には、主に「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種類があります。機能性月経困難症は、特に病気がない場合でもホルモンバランスの変動や子宮の収縮によって、月経の初日から数日間、下腹部に強い痛みを感じます。若年層(10代から20代前半)から見られます。一方、器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮ポリープなど、実際にある病変が原因で起こる月経痛です。これらの疾患によって、月経時の出血量が増えたり、子宮が過度に収縮したりすることが痛みを引き起こします。20代後半から40代にかけて多く見られます。
生理痛は、プロスタグランジンという物質が子宮を収縮させたり、血行不良による骨盤内のうっ血が原因で起こり、体を温める・リラックスする・適度な運動・鎮痛剤の服用で対処できますが、痛みが強い場合は子宮内膜症などの病気の可能性もあるため婦人科受診が重要です。 
生理痛の主な原因
  • プロスタグランジン: 子宮収縮を促し、痛みや炎症を引き起こす物質。
  • 血行不良・冷え: 骨盤内の血流が悪くなり、プロスタグランジンが滞留しやすくなる。
  • ストレス・生活習慣: ストレスや睡眠不足、冷たい飲食物の摂りすぎも悪化要因。
  • 器質的疾患: 子宮筋腫や子宮内膜症など、病気が隠れている場合。 
対処法(セルフケア)
  • 温める: 腹巻、カイロ、湯船で下腹部・腰・体を温め、血行を促進する(低温やけど注意)。
  • 体を動かす: ウォーキング、ヨガ、ストレッチで血流改善。生理前1週間から意識するのが◎。
  • 姿勢: デスクワークは浅く座り骨盤を立てる。長時間同じ姿勢を避ける。
  • 栄養・睡眠: 魚(オメガ3脂肪酸)、鉄分、ビタミンB群を摂る。十分な睡眠を。
  • リラックス: アロマ、深呼吸、趣味でストレス軽減。 
対処法(薬・医療)
  • 鎮痛剤: 痛みを感じる前や痛みが軽い早い段階で飲むと効果的。
  • 婦人科受診: 痛みが強い、市販薬が効かない、学校や仕事に行けない場合は、早めに受診して相談する。子宮内膜症などの治療が必要な場合がある。 

現在ではさまざまな薬物療法があり、症状の軽快を得ることができますので、専門医への紹介をお勧めします。

医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行

経歴

1993年 東邦大学 医学部卒業
1999年 社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年 東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年 日本産婦人科医会 幹事
2009年 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長

 

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