Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンをご存じでしょうか。
子宮頸がんワクチンとも呼ばれ、この予防接種を受けることで将来、子宮頸がんになるリスクを減らす効果があるとされています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)とは
HPVは皮膚や粘膜に感染するウイルスで、性行為によって感染します。
HPVに感染する割合は、性行為を行う女性の50~80%と報告されており、予防しなければ多くの方が一生に一度は感染しうるウイルスといわれています(厚生労働省より)。
HPVに感染しても、90%以上の場合で、ウイルスは自然に消滅します。ただし、この自然なウイルスの排泄が起こ…
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分娩監視装置は、赤ちゃんにストレスをかけないで、陣痛の様子や赤ちゃんの健康状態を観察できる機械です。
赤ちゃんの心拍数は、赤ちゃんの酸素のバランスや血のめぐりの変化に合わせてリアルタイムで大きく変化します。
そのため、妊婦健診では、赤ちゃんの心拍数が胎動時などに正常に反応しているか、また、お産の時には、陣痛が強すぎていないか、あるいは弱すぎていないか、さらに、陣痛に合わせて赤ちゃんが苦しがっていないかなどを分娩監視装置で観察します。とくにお産のとき、分娩監視装置などで赤ちゃんの心拍数を頻回にモニターすることは、赤ちゃんの状態が急に悪くなってしまうことを見逃さない…
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初めての生理がくる時は人それぞれです。ある日突然始まるので、びっくりしてしまわないように家族で話をして準備をしておくとよいでしょう。ここでは、初めての生理について知っておくべきこと、必要なものなどについてお話ししたいと思います。
初経ってなに?いつ始まるの?
初経(しょけい)は初めての生理のことで、初潮(しょちょう)とも言います。
初経はだいたい10~14歳までに来ると言われています。早すぎたり、おそすぎたりしないかぎりは心配する必要はありません。10歳になる前に月経が始まったり、満15歳になっても初経が来なかったりする場合には、念のために産婦…
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妊娠は女性にとって人生の大きな転機となるため、もし妊娠しているなら早めに気づきたいですね。ここでは、妊娠の検査方法や、妊娠初期に現れる症状についてお話ししたいと思います。
そもそも妊娠が成立するのはいつ?
排卵日に性交渉すればすぐ妊娠するというわけではありません。妊娠は、受精卵が子宮の内膜に潜り込めた状態(着床と言います)になって初めて成立します。妊娠成立までのプロセスは下記のとおりです。
卵巣から卵子が飛び出し、卵管に到着
性交によって射精された精子が卵管に到着
卵子と精子が出会って受精
受精卵が卵管を通って子宮に移動
子宮に到着した…
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尿失禁とは自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことで、40歳以上の女性の4割以上が経験していると言われておりますが、我慢をしている方がほとんどです。尿失禁は女性下部尿路症状(FLUTS)の中の1つの症状であると位置づけられておりますが、大きな子宮筋腫がある場合は尿失禁の原因となる場合があります。 腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁に大きく分類されますが、両者が混在している場合もあります。腹圧性尿失禁とは咳やくしゃみをしたとき、ジャンプをしたときなどお腹に力が入った時に尿が漏れてしまうものを言います。女性の尿失禁では最も多く、週1回以上経験している女性は500万人以上と言われてお…
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破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が外へ流れ出すことをいいます。
破水をすると、しばらくして自然に陣痛がくることが多いです。
妊娠満期での破水は決して病的なものではありませんが、時に、破れた穴から細菌が侵入して子宮内感染となったり、羊水減少により臍帯(へその緒)が圧迫されて胎児に影響を与えたり、まれに常位胎盤早期剥離や臍帯脱出という重大な合併症を起こすことがあります。
自分で破水かどうかを判断するのは、しっかり流れ続ければわかりますが、少し水っぽいとか、尿もれと区別がつかないとか、あいまいなことがあります。放置すると危険なことがありますので、…
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会社に申し出れば、勤務時間内に妊婦健診を受診するための時間をとることができます。(男女雇用機会均等法第12条)
★ 詳しくは、お近くの都道府県労働局雇用均等部(室)にご相談下さい。
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/roudoukyoku/dl/kokinbushitsu.pdf
妊娠したらどうしたら良いの?妊婦健康診査を必ず受けましょう!
妊娠中は、ふだんより一層健康に気をつけなければなりません。少なくとも毎月1回(妊娠24週(第7か月)以降には2回以上、さらに妊娠36週(第…
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塩分の取りすぎは高血圧に影響します
学校医の仕事の一環で小学校での教育講演をしました。それが今回のタイトルです。塩分の摂り過ぎは生活習慣病の中でも特に高血圧に影響します。
脂肪や蛋白質などは成人になれば摂り過ぎ注意となりますが、子供の場合は成長に必要で不足するとよくありませんので極端に摂取制限はできません。しかし摂取過多で最近の子供に肥満が増えています。
一方で子供の塩分摂取量についてはあまり周知されていないと以前から感じていましたので今回の対象は子育て世代のお母様方への話題提供です。
塩分を摂り過ぎるとどうなるのか?
まず簡単になぜ人類は塩分が必要か…
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妊婦がお腹の張りを感じたときの対処法についてお悩みの方から質問をいただきました。私が取材を受け監修した記事が、参考になるかと思います。マイナビウーマン子育てのHPに掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。
妊娠中に起こる悪阻、むくみ、腰痛、便秘などの不調はマイナートラブルと呼ばれますが、その代表格といえるのが「お腹の張り」「腹緊」。張りの原因と対処法、「心配のない張り」と「異常を知らせる張り」の見分け方などについてお伝えします。
https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/37…
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今、もらっている抗アレルギー薬をまずは正しく、有効的に飲んでいますか?
一緒に医療のHPブログを一緒に作成している腰原先生からの出典です。
この時期にどうしても読んで欲しくてアップしました。
薬を正しく飲んでいますか?
例年猛威を振るうスギなどの花粉症、薬を飲んでも症状が治まらない。
セレスタミンというステロイド入りの薬を長期間内服していたり、ケナコルトというステロイドの注射を行っている人を時々みかけます。
ステロイドは長期間に渡って使用すると、骨がもろくなったり、免疫力を抑えるなどの重い副作用があります。
今、もらっている抗アレル…
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