Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
微弱陣痛とは、陣痛が弱く、なかなか赤ちゃんが出てこれない状態をいいます。
微弱陣痛の原因は以下のようなことが考えられます。
・骨盤の大きさや子宮筋腫があるケースなど、妊娠前からの原因
・赤ちゃんの大きさや姿勢など、今回の妊娠によって起こるケース
最初は普通の陣痛でも、お母さんが疲れてきてしまい、途中から微弱陣痛になって陣痛促進剤などの処置が必要になることもあります。
一度お産を経験している経産婦さんは、分娩所要時間の長い初産婦さんよりは、微弱陣痛の頻度は少ないので心配しすぎることはありません。
ただし、経産婦さんだと微弱陣痛であっても、お…
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痔の症状は、妊娠する前からありましたか?
妊娠してから発症したのだとすれば、ほとんどは分娩後数週間のうちに良くなるので心配はいりません。
まず、シャワーの時などにやさしく肛門を洗い流して、清潔を保つようにしてください。温水洗浄便座などもいいでしょう。感染を予防することが痔の悪化を防ぐ上で最も大切です。
便秘は痔を悪化させるので、規則正しい生活リズムと食習慣を意識することで、便秘の改善を図ってください。
排便は2日以上ためないように注意し、それが困難なら緩下剤などを使ってもよいです。排便時もなるべくいきまないようにしましょう。
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仰向けに寝ると苦しいのは、妊娠後期の妊婦さんによくある症状ですね。
仰向けに寝ると、妊娠した子宮が脊柱(背骨)の右側にある太い静脈を圧迫します。このため心臓へ戻る血液量が減少し、血圧が急激に低下してしまいます。
この血圧低下のため、動悸、気分不快、吐き気、冷汗、顔面蒼白などが生じます。
このような症状が起こった場合には、仰向けから左横向きに寝る姿勢をとることで心臓に血液が戻り、症状は速やかに回復します。自宅でもなるべく仰向けに寝ないようにした方がよいでしょう。
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HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンをご存じでしょうか。
子宮頸がんワクチンとも呼ばれ、この予防接種を受けることで将来、子宮頸がんになるリスクを減らす効果があるとされています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)とは
HPVは皮膚や粘膜に感染するウイルスで、性行為によって感染します。
HPVに感染する割合は、性行為を行う女性の50~80%と報告されており、予防しなければ多くの方が一生に一度は感染しうるウイルスといわれています(厚生労働省より)。
HPVに感染しても、90%以上の場合で、ウイルスは自然に消滅します。ただし、この自然なウイルスの排泄が起こ…
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分娩監視装置は、赤ちゃんにストレスをかけないで、陣痛の様子や赤ちゃんの健康状態を観察できる機械です。
赤ちゃんの心拍数は、赤ちゃんの酸素のバランスや血のめぐりの変化に合わせてリアルタイムで大きく変化します。
そのため、妊婦健診では、赤ちゃんの心拍数が胎動時などに正常に反応しているか、また、お産の時には、陣痛が強すぎていないか、あるいは弱すぎていないか、さらに、陣痛に合わせて赤ちゃんが苦しがっていないかなどを分娩監視装置で観察します。とくにお産のとき、分娩監視装置などで赤ちゃんの心拍数を頻回にモニターすることは、赤ちゃんの状態が急に悪くなってしまうことを見逃さない…
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初めての生理がくる時は人それぞれです。ある日突然始まるので、びっくりしてしまわないように家族で話をして準備をしておくとよいでしょう。ここでは、初めての生理について知っておくべきこと、必要なものなどについてお話ししたいと思います。
初経ってなに?いつ始まるの?
初経(しょけい)は初めての生理のことで、初潮(しょちょう)とも言います。
初経はだいたい10~14歳までに来ると言われています。早すぎたり、おそすぎたりしないかぎりは心配する必要はありません。10歳になる前に月経が始まったり、満15歳になっても初経が来なかったりする場合には、念のために産婦…
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妊娠は女性にとって人生の大きな転機となるため、もし妊娠しているなら早めに気づきたいですね。ここでは、妊娠の検査方法や、妊娠初期に現れる症状についてお話ししたいと思います。
そもそも妊娠が成立するのはいつ?
排卵日に性交渉すればすぐ妊娠するというわけではありません。妊娠は、受精卵が子宮の内膜に潜り込めた状態(着床と言います)になって初めて成立します。妊娠成立までのプロセスは下記のとおりです。
卵巣から卵子が飛び出し、卵管に到着
性交によって射精された精子が卵管に到着
卵子と精子が出会って受精
受精卵が卵管を通って子宮に移動
子宮に到着した…
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尿失禁とは自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことで、40歳以上の女性の4割以上が経験していると言われておりますが、我慢をしている方がほとんどです。尿失禁は女性下部尿路症状(FLUTS)の中の1つの症状であると位置づけられておりますが、大きな子宮筋腫がある場合は尿失禁の原因となる場合があります。 腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁に大きく分類されますが、両者が混在している場合もあります。腹圧性尿失禁とは咳やくしゃみをしたとき、ジャンプをしたときなどお腹に力が入った時に尿が漏れてしまうものを言います。女性の尿失禁では最も多く、週1回以上経験している女性は500万人以上と言われてお…
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破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が外へ流れ出すことをいいます。
破水をすると、しばらくして自然に陣痛がくることが多いです。
妊娠満期での破水は決して病的なものではありませんが、時に、破れた穴から細菌が侵入して子宮内感染となったり、羊水減少により臍帯(へその緒)が圧迫されて胎児に影響を与えたり、まれに常位胎盤早期剥離や臍帯脱出という重大な合併症を起こすことがあります。
自分で破水かどうかを判断するのは、しっかり流れ続ければわかりますが、少し水っぽいとか、尿もれと区別がつかないとか、あいまいなことがあります。放置すると危険なことがありますので、…
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会社に申し出れば、勤務時間内に妊婦健診を受診するための時間をとることができます。(男女雇用機会均等法第12条)
★ 詳しくは、お近くの都道府県労働局雇用均等部(室)にご相談下さい。
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/roudoukyoku/dl/kokinbushitsu.pdf
妊娠したらどうしたら良いの?妊婦健康診査を必ず受けましょう!
妊娠中は、ふだんより一層健康に気をつけなければなりません。少なくとも毎月1回(妊娠24週(第7か月)以降には2回以上、さらに妊娠36週(第…
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