Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
つわりもちょっと落ち着いてきたかと思いますが、今日は食事についてお話ししていきます。
毎日の食事で大切なことは、エネルギー必要量の範囲で、栄養のバランスをとることです。
栄養の基本となるのが、炭水化物、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンの5大栄養素になります。食品に含まれるさまざまな栄養素のなかでも、とくに重要な働きをしています。
なかでもビタミンBの仲間である葉酸は血液をつくる働きがあり、大切です。妊娠中は活発に血液がつくられるため、たくさんの葉酸が必要になります。葉酸は緑黄色野菜(ほうれん草やブロッコリーなど緑の濃い野菜)、大豆製品(納豆やきな粉など…
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妊娠中は普段よりも多めのたんぱく質とカロリーが必要になります。
主食はしっかりと、いつもより多めにとりましょう。
油脂類は少量でも高カロリーなので、間食と共にとり過ぎないことが大切です。
また、魚介類に多く含まれる不飽和脂肪酸の摂取量が少ないと、早産や低出生体重児のリスクが増加するので、魚介類もバランスよくとりましょう。
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体内での鉄の流れ
貧血の患者さんでよく繰り返している人を見かけます。多くの方が十分な期間、内服するよう指導を受けていなかったり、治癒したと勝手に思い込み、内服を中断されています。食事として1日10mgの鉄を摂取したとしても、小腸から吸収されるのはそのうちの1~2mgです。
鉄は人間にとって不可欠な元素、酸化還元反応を利用した電子授受媒体としてエネルギー産生やDNA合成に有用なだけでなく、蛋白と結合したヘモグロビンやミオグロブリンとして酸素の運搬や受容を行っています。人体中の総鉄量は3~5gで、その7割近くがヘモグロビン内に存在します。
貧血・鉄不足者の割合…
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おしりのトラブル
妊婦・出産を経験した方の多くが程度の差こそあれ、おしりのトラブルで悩まれたことがあるのではないでしょうか?ここではおしりの中の構造、なぜ妊婦さんに痔が多いのかについてお話しします。
おしりの中の構造と痔についてのお話
肛門の粘膜の下には直腸静脈叢という網の目状の静脈が張り巡らされており、肛門を閉じるための柔らかいクッションの役割をはたしています。
この静脈叢が便秘や下痢によるいきみ、長時間の立ち仕事、飲酒、妊娠の後期や出産時にうっ血することで痔核ができると考えられています。
一般的には「ぢ」、「いぼ痔」などといわれていますが、正式…
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赤ちゃんはお母さんのお腹の中で元気に動き回っています。
超音波検査で見てみると、赤ちゃんはからだを曲げたり伸ばしたり、跳ねたり、回転したり、おしゃぶりしたり、呼吸やしゃっくりなどの動きが観察されます。
妊婦さんはこれらの赤ちゃんの動きをピクピク、ボコボコ、ぐるぐると感じることと思います。
また、痙攣のような動きは、赤ちゃんが足を蹴るような動きや、しゃっくりによるものと言われています。
元気の良い赤ちゃんはよく動きます。赤ちゃんが元気な証拠ですので全く心配はいりません。
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おなかの赤ちゃんを守ってあげられるのはお母さんだけです。
妊娠していても、ひとりで生きているわけではありませんので、お仕事やお付き合いもあることと思います。
妊娠中のトラブルの多くは、何か違和感はあったけど我慢していたら、なってしまったというものが多いです。でも、調子が悪いと思うときは、無理をせずに思い切って休みましょう。
仕事は、誰かがかわってくれても、いまの妊娠は誰もかわってくれません。
なにかトラブルが起きても責任はとってくれません。
おなかの赤ちゃんのためにも、体調優先の考え方で過ごしましょう。
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妊娠中の体重管理は重要なのですが、まずは妊娠前の肥満(やせ)度を知ることが大切です。肥満度の判定にはBMIという指数が用いられます。
BMIは体重(kg)を身長(単位はmになりますので、150cmだと1.5mになります)で2回割り算をすれば求められます。さあ、電卓を手に取って計算をしてみましょう。
たとえば、150cm(=1.5m)の身長で妊娠前の体重が45kgの妊婦さんの場合、妊娠前のBMIは 45(kg)÷1.5(m)÷1.5(m)=20 となります。
あなたの妊娠前の肥満度の指数となるBMIが計算できましたでしょうか?(計算方法は昨日の配信をごらんく…
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おなかが大きくなるにつれて腰痛が出てくることもあります。
妊婦さんの体には、妊娠前の生活に適した筋肉がついています。しかし、妊娠すると、おなかの中にある程度の重量がかかるようになります。したがって、妊娠前に適した筋肉ではお腹の重量を支えることが難しくなり、体のあちこち、特に腰や足に負担がかかるようになります。
腰痛を感じたらよくストレッチしてください。軽いマッサージなどもよいでしょう。
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胎動が激しいということは赤ちゃんが元気な証拠です。(問題があるときは逆に胎動が減少します)胎動が激しいことだけでデメリットになることはないでしょう。
臍帯が赤ちゃんの体や首に巻きつく(巻絡:けんらく)のは胎動によって起こると考えられていますが、産まれてきた赤ちゃんの3人に1人はどこかに巻絡を持っているものです。
それらの赤ちゃんが、分娩中に異常な経過をたどる可能性は決して高くありません。超音波で分娩前に巻絡が診断されても何重にも巻いてなければ多くの心配をする必要はありません。
分娩時には、分娩監視装置によって赤ちゃんの心拍を確認しますので、問題があればすぐ…
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貧血の改善には、食事療法を取り入れます。鉄分の多いものを食べましょう。
このような食事療法は、鉄剤を服用するのと同等の効果があります。
しかし、少し鉄分の減り方が多い場合などは、鉄剤を飲んだほうがよい時もありますので、
主治医の指示があれば服用してください。
鉄剤を飲む方にも食事療法は必要です。両方を同時におこなえば効果はより上がることでしょう。
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