Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
クラミジアによる子宮頸管炎は早めに治そう!妊婦さんの場合の治療は?
子宮頸管炎は、子宮頸管に炎症を起こした状態で、クラミジア感染によるものがあります。クラミジアは性感染症なのですが、症状がほとんどないため発見が遅れてしまい、気づいた時には不妊の状態になっていたということも少なくありません。
早期の治療により不妊症に繋がる可能性は低くなるため、早期発見が非常に重要になってきます。ここでは、クラミジアによる子宮頸管炎の症状や治療についてお話ししたいと思います。
クラミジアってなに?
子宮頸管炎の原因となるクラミジアは、細菌の一種で性行為によって感染する性感染症です。感染…
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性交痛があります、どうしたらいいですか?
女性ホルモンの低下は、女性の性器にも影響します。閉経後は、腟や子宮などの内性器、外陰部、乳房などが萎縮し、皮膚や粘膜が薄くなって、潤いがなくなります。そのため、腟などは乾いて抵抗力が失われ、炎症が起こりやすくなります。そこで性交時に痛みを訴える人が増えてきます。
性交痛はどの年代でもあることですが、特に40歳代、更年期になると目立ってくるものです。これは女性ホルモンの低下により、腟粘膜が萎縮して、物理的に摩擦に耐えられなくなり引き起こされます。この場合はゼリーを使うか、背景となるホルモン低下に対してホルモン補充療法を実施する…
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尿失禁について教えてください
尿失禁とは自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことで、40歳以上の女性の4割以上が経験していると言われておりますが、我慢をしている方がほとんどです。尿失禁は女性下部尿路症状(FLUTS)の中の1つの症状であると位置づけられておりますが、大きな子宮筋腫がある場合は尿失禁の原因となる場合があります。
腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁に大きく分類されますが、両者が混在している場合もあります。腹圧性尿失禁とは咳やくしゃみをしたとき、ジャンプをしたときなどお腹に力が入った時に尿が漏れてしまうものを言います。女性の尿失禁では最も多く、週1回以上経験して…
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月経中にパフォーマンスが低下する場合は、低用量ピルにより症状を改善させたり、月経時期を移動したりすることができます。目標とする試験の2~3カ月前に産婦人科を受診して相談しましょう。
飲み始めたときに、吐き気や不正出血がみられることがありますが、低用量ピルの場合、多くは体が慣れてくれば治まります。なかなか慣れない人はピルの種類を変えてみましょう。受験生であれば、受験シーズンに入ってから使い始めるのではなく、秋ぐらいから試してみるといいと思います。
副作用として注意しなければならないのが、血の塊ができて血管が詰まってしまう血栓症です。低用量ピルを飲んでいる女性の血栓…
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臨床治験とは
毎日多くの患者様が来院されており、その主訴(お悩み)は多岐にわたります。いろいろな病気があり、その対処方法としていろいろなお薬が開発されて来ました。しかし、すべてのお薬が副作用が少なく、効果が十分であるとは言えません。
より効果的であり、より副作用の少ないお薬の開発は私たちの分野では非常に大切な事です。 今も多くのお薬が改良に改良を重ね、よりよい薬が開発されています。 そのお薬が世に出て、皆様の手に届くまでには多くの検査(臨床試験)が必要となってきます。
現在当院で行なっている治験は
生理痛が強い方で、卵巣チョコレートのう腫のある方が対象です。
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多のう胞性卵巣と言われました。どのような病気ですか
多嚢胞性卵巣症候群 (polycystic ovary syndrome : PCOS)とは、「両側の卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常や不妊に多毛・男性化・肥満などを伴う症候群」と定義されています。
液体で満たされた袋状の病変(嚢胞)が卵巣に多数生じ、卵巣が腫れて大きくなることにちなんで名づけられました。女性の約5~10%にみられ、一般的な不妊症の原因となっています。原因は完全に解明されているわけではありませんが、脳下垂体から分泌されるホルモンと、卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが崩れ、排卵が障害されると…
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カンジダについて教えてください。
カンジダは痒みの原因になる菌です。
それほど珍しい菌ではなく、多くの女性が腟内に持っているのですが、普段は菌の数自体が少ないので、症状が出ません。
ただ、体調を崩したり、抗生物質を飲むと、本来は腟の中に沢山いるはずの「乳酸菌」が減ってしまい、代わりにカンジダが増えてしまうことになります。
カンジダ症の症状
何といって痒みの原因になります。
また、典型的には白い塊のようなオリモノであったり、ヨーグルト状のオリモノが出てきます。
ただし、カンジダの菌がまだそれほど多くないと、痒みがあるけれどオリモノが気にならないとか、腟の中に…
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性交痛があります。どうしたらいいですか?
性交痛はどの年代でもあることですが、特に40歳代、更年期になると目立ってくるものです。これは女性ホルモンの低下により、腟粘膜が萎縮して、物理的に摩擦に耐えられなくなり引き起こされます。この場合はゼリーを使うか、背景となるホルモン低下に対してホルモン補充療法を実施することである程度解決はできます。
問題は精神的な問題を抱えた性交痛です。背景には若年期での性被害の経験や、妊娠・出産によるトラブル、パートナーとの性交の頻度や家庭の問題が複雑に影響して性交そのものが否定的となったことが潜在意識にあり、性交の拒否が性交痛として表出…
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気分が沈み、やる気がありません。うつでしょうか?
産婦人科領域でうつが問題になるのは産後うつ病と更年期閉経頃のうつ状態です。
今回は更年期のうつの話をします。
女性は更年期に内分泌的・社会心理的およびそれらの相互作用で気分障害に罹患しやすいことから更年期症状の一つとしてうつ状態があります。産婦人科領域での更年期障害の治療の柱はホルモン補充を含めたホルモン治療、漢方治療、向精神薬による治療、精神療法・認知行動療法がありますが、更年期うつ病の治療は、やはりうつ病治療をきちんと行うことが基本です。ただ更年期うつ病が独立した疾患概念とはまだなっていませんので、気分障害…
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ホルモン補充療法をはじめてから、ときどき出血します。続けても大丈夫ですか?
ホルモン補充療法には、定期的に月経のような出血を起こす方法以外に、出血を起こさない方法があります。月経のような出血を起こさない方法を選んでも、開始当初は不正出血が起こることはよくありますので、出血の量や期間を主治医に伝えることが大切です。時に悪い病気が見つかることもあるからです。
日本産婦人科医会HPより(当院院長は日本産婦人科医会幹事です)
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行
経歴
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