Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
臨床治験とは
毎日多くの患者様が来院されており、その主訴(お悩み)は多岐にわたります。いろいろな病気があり、その対処方法としていろいろなお薬が開発されて来ました。しかし、すべてのお薬が副作用が少なく、効果が十分であるとは言えません。
より効果的であり、より副作用の少ないお薬の開発は私たちの分野では非常に大切な事です。 今も多くのお薬が改良に改良を重ね、よりよい薬が開発されています。 そのお薬が世に出て、皆様の手に届くまでには多くの検査(臨床試験)が必要となってきます。
現在当院で行なっている治験は
生理痛が強い方で、卵巣チョコレートのう腫のある方が対象です。
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多のう胞性卵巣と言われました。どのような病気ですか
多嚢胞性卵巣症候群 (polycystic ovary syndrome : PCOS)とは、「両側の卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常や不妊に多毛・男性化・肥満などを伴う症候群」と定義されています。
液体で満たされた袋状の病変(嚢胞)が卵巣に多数生じ、卵巣が腫れて大きくなることにちなんで名づけられました。女性の約5~10%にみられ、一般的な不妊症の原因となっています。原因は完全に解明されているわけではありませんが、脳下垂体から分泌されるホルモンと、卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが崩れ、排卵が障害されると…
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カンジダについて教えてください。
カンジダは痒みの原因になる菌です。
それほど珍しい菌ではなく、多くの女性が腟内に持っているのですが、普段は菌の数自体が少ないので、症状が出ません。
ただ、体調を崩したり、抗生物質を飲むと、本来は腟の中に沢山いるはずの「乳酸菌」が減ってしまい、代わりにカンジダが増えてしまうことになります。
カンジダ症の症状
何といって痒みの原因になります。
また、典型的には白い塊のようなオリモノであったり、ヨーグルト状のオリモノが出てきます。
ただし、カンジダの菌がまだそれほど多くないと、痒みがあるけれどオリモノが気にならないとか、腟の中に…
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性交痛があります。どうしたらいいですか?
性交痛はどの年代でもあることですが、特に40歳代、更年期になると目立ってくるものです。これは女性ホルモンの低下により、腟粘膜が萎縮して、物理的に摩擦に耐えられなくなり引き起こされます。この場合はゼリーを使うか、背景となるホルモン低下に対してホルモン補充療法を実施することである程度解決はできます。
問題は精神的な問題を抱えた性交痛です。背景には若年期での性被害の経験や、妊娠・出産によるトラブル、パートナーとの性交の頻度や家庭の問題が複雑に影響して性交そのものが否定的となったことが潜在意識にあり、性交の拒否が性交痛として表出…
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気分が沈み、やる気がありません。うつでしょうか?
産婦人科領域でうつが問題になるのは産後うつ病と更年期閉経頃のうつ状態です。
今回は更年期のうつの話をします。
女性は更年期に内分泌的・社会心理的およびそれらの相互作用で気分障害に罹患しやすいことから更年期症状の一つとしてうつ状態があります。産婦人科領域での更年期障害の治療の柱はホルモン補充を含めたホルモン治療、漢方治療、向精神薬による治療、精神療法・認知行動療法がありますが、更年期うつ病の治療は、やはりうつ病治療をきちんと行うことが基本です。ただ更年期うつ病が独立した疾患概念とはまだなっていませんので、気分障害…
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ホルモン補充療法をはじめてから、ときどき出血します。続けても大丈夫ですか?
ホルモン補充療法には、定期的に月経のような出血を起こす方法以外に、出血を起こさない方法があります。月経のような出血を起こさない方法を選んでも、開始当初は不正出血が起こることはよくありますので、出血の量や期間を主治医に伝えることが大切です。時に悪い病気が見つかることもあるからです。
日本産婦人科医会HPより(当院院長は日本産婦人科医会幹事です)
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行
経歴
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尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス、HPV)の感染により、性器周辺に生じる腫瘍(できもの)です。性交またはその類似行為によって感染する病気で、大部分は性活動の活発な年代にみられますが、まれにご両親などの手指を介して幼児に感染して発症することや、分娩の時にお母さんから赤ちゃんに感染し、乳児の喉に腫瘍ができる可能性もあると言われています。
ヒトパピローマウイルスに感染すると、感染後、数週間から2~3か月を経て、女性の腟、子宮頸部、外陰部、男性の陰茎、陰嚢、男女の尿道周囲、肛門周囲等の性器周辺部に、淡紅色又は褐色調のイボ状の腫瘍が多発します。尖圭コンジ…
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ピルを内服していますが、最近、休薬期間に出血がありません。大丈夫でしょうか?
まずは妊娠の有無の確認が必要です。
妊娠が確実に除外されれば、消退出血がみられなくても特に問題となりません。
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行
経歴
1993年
東邦大学 医学部卒業
1999年
社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年
東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年
日本産婦人科…
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アトピーと牛乳の関連はときどき耳にしますが、アトピーの原因についてはいまだに定説はなく、乳製品をたくさん食べたお母さんから生まれた赤ちゃんにアトピー性皮膚炎が多いということが明らかになっているわけではありません。
アトピーを心配して妊娠中に乳製品を控えるように勧める向きもありますが、赤ちゃんの栄養を考えるうえでは問題があります。むしろ、生まれた赤ちゃんがアトピーになること
を恐れて、乳製品をまったく食べないことのほうが心配です。乳製品はたんばく質やカルシウムが豊富なので、食生活にじょうずに取り入れましょう。
日本産婦人科医会HPより(当院院長は日本産婦人科医会幹事です…
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インスタント食品は多く出回っており、調理する手間が省け、時には非常に便利な食品です。
しかし、カップ麺は塩分が多く(4〜6g)、ビタミン、ミネラルがほとんど含まれておらず、その割にカロリーが高い(300〜500kcal)という、栄養バランスの悪い食品です。
カップ麺を食べるときは卵を入れたり、キャベツや青菜のゆでたものを加えるなど工夫して、スープはできるだけ飲まないようにしましょう。
そして、言うまでもないことですが、イン…
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