Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
子宮口の硬さについてのお話です。
出産前には子宮口はだんだん柔らかくなってきます。
赤ちゃんの頭が産道に入ってくると腟も広がりやすくなります。
医師・助産師は、これらを内診で診断して、出産までの準備状態を確認します。
子宮口が硬ければ、「もう少し時間がかかる」という意味であり、軟らかければ、「そろそろお産の日が近い」ということになります。
破水が先に起こったが子宮口がまだ硬い場合には、「まだまだ時間がかかる」と考えられます。
そのような時は、胎内感染予防のために抗生剤を使うか、分娩を促進するために陣痛促進剤を使うか、などを考慮します。
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今日は羊水の量についてのお話です。
羊水は赤ちゃんの元気度のバロメーターです。
羊水のほとんどは赤ちゃんのおしっこ。毎日どんどん作られます。
超音波で羊水が少ない場合は、破水をしている可能性や、赤ちゃんの元気が無い状態を疑って、いろいろとチェックをします。
ただし、分娩が近づいてくると、超音波でみる羊水量は減ってくることが多いです。
極端に少ないと言われない限りは心配しなくてよいと思います。
しかし、羊水が少ない状態が長く続くような場合は、分娩誘発(計画出産)を行う場合もありますので、詳しくは先生に聞きましょう。
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今日は、分娩の所要時間についてのお話です。
分娩の期間は、
・陣痛が始まってから子宮口が完全に開くまでの「第1期」
・赤ちゃんが産まれるまでの「第2期」
・胎盤が出るまでの「第3期」
に分かれます。
また、陣痛が10分間隔になってから、赤ちゃんが産まれるまでを「分娩所要時間」といい、初産だと約12時間、出産を経験していると約8時間程度です。
分娩の所要時間は、お母さんや赤ちゃんの体格や陣痛の強さにもよります。
分娩第1期では陣痛の合間に食事や睡眠もしっかりとって、疲れをためないことが大切ですね。
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低用量ピルの副作用は?太るの?吐き気も起きる?
避妊や生理不順の改善のために「低用量ピル」が使われることがあります。しかし、服用するとなると、その副作用が気になりますよね。今回は低用量ピルの副作用について、具体的にどんな症状が現れるのか、いつからいつまで続くのかなどをご説明します。
経口避妊薬である低用量ピルには「エストロゲン(卵巣ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つの女性ホルモンに似た成分が配合されています。低用量ピルを服用することで、体内のホルモンバランスが妊娠したときと同じ状態になり、脳に「妊娠した」と勘違いさせて排卵を止める効果があります。…
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低用量ピルの飲み方は?飲むタイミングはいつ?飲み忘れたら?
避妊や生理痛の改善など、様々な効果が期待できる「低用量ピル」。最大限の効果を得るためには、適切に服用することが不可欠です。そこで今回は、低用量ピルの飲み方や飲むタイミング、飲み忘れたときの対処法などをご説明します。
低用量ピルは経口避妊薬のことで、性交渉による妊娠を防ぐことができます。ピルには「エストロゲン(卵巣ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンに似た成分が配合されていて、服用すると妊娠したときと同じホルモンバランスになります。すると、脳が「妊娠した」と勘違いをして…
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新型コロナウイルス感染症予防対策としての妊娠中、授乳中のヨウ素系うがい薬(ポビドンヨードうがい薬)の使用についてお悩みの方から質問をいただきました。
妊婦さんや授乳婦さんは、感染予防対策としてうがいを頻繁に行っているということを耳にします。その際、ヨウ素系うがい薬(ポピドンヨードうがい薬など)によるうがいを行った場合、容易に1日の摂取上限量を超えることになるので注意が必要です。
国立生育医療研究センターのHPに掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。
https://www.ncchd.go.jp/news/2020/202008…
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妊娠確定までの流れ、妊娠しやすいタイミングついて、お悩みの方から質問をいただきました。私が取材を受け監修した記事が、参考になるかと思います。ベビーカレンダーさんのHPに掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。
妊娠確定までの流れ
性交渉をし、卵子と精子がうまく受精すると受精卵が、約1週間かけて子宮内に着床します。この状態で、妊娠が成立したといえます。このときはまだ妊娠の自覚症状はほとんどありません。妊娠4週以降になると生理の遅れなどに気づき始めます。体温が高めになり、だるさ、吐き気や胃もたれを感じる場合もあります。妊娠~5週では、超音波検査…
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今日は、「妊娠中におくすりを飲んでいいですか?」という質問にお答えします。
妊娠中の服用薬は、薬の成分が胎盤を通り赤ちゃんへ移行します。妊娠週数によっては赤ちゃんの成長に障害を与えることがあります。このため、飲みなれた薬であっても、妊娠中は必ず産婦人科で相談するようにしてください。ただし、妊娠前からの病気(精神疾患、喘息、てんかん等)のために内服している薬の自己判断によるでの中止は、逆に赤ちゃんに悪影響を及ぼす場合がありますので、必ずかかりつけの先生か産婦人科の先生に相談しましょう。
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赤ちゃんは30週ぐらいまでは、おかあさんのおなかのなかで動く余裕があるため、くるくる回り、骨盤位(さかご)となることがあります。しかし、多くは赤ちゃんの発育に伴って、自然に頭が下(頭位)になるものです。ですので、おかあさんはあまりその向きについて神経質になる必要はありません。寝る向きや生活も特に関係ありませんのでふつうに過ごしましょう。赤ちゃんは子宮内でぐるぐる動くことで筋力をつけています。元気に力を蓄えてもらった方がよいぐらいに考えると良いと思います。
経産婦さんでは、妊娠10か月でも産道のたかいところに赤ちゃんがいて、骨盤位になったり、なおったりすることがあります。妊…
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前置胎盤は、子宮の出口に胎盤がのっかってしまう異常で、胎盤の位置が低いとか下がっているなどと言われものです。妊娠中や分娩中の多量出血が問題となることがあります。
前置胎盤であることだけでは自覚症状がありません。ですので、通常は妊婦健診中の超音波で胎盤の位置をチェックします。チェックする週数は健診施設で多少違いはありますが、妊娠20-24週あたりでみることが多いです。
日本ではどこの施設でもきちんとみていることと思いますので、前置胎盤ですねとか、可能性がありますとか言われなければ心配しなくてよいでしょう。
前置胎盤のなかでもしっかり子宮口にのっかっているものから、ぎりぎ…
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