Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
アフターピル(緊急避妊薬)ノルレボの服用においては、吐き気や頭痛などの副作用がほとんどないのに対して、Yuzpe法(ヤッペ法)では吐き気や頭痛が一時的に出現することがあります。
現状では、副作用がほとんどないといわれるアフターピル(緊急避妊薬)ですが、少数ではありますが、副作用が見られる方がいらっしゃいます。
副作用の種類と症状
気分不快
吐き気が出現する可能性があります。吐き気防止薬を処方することがあります。
嘔吐
アフターピル(緊急避妊薬)服用後2時間以内に嘔吐すると、薬が身体に作用しませんから、同量のピルを再度服用することとなります。しかし、再度アフタ…
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避妊を目的とする場合、低用量ピル(低用量経口避妊薬)は、1回1錠を、毎日同じ時間に服用します。現在、病院で処方されている低用量ピル(低用量経口避妊薬)には、21錠タイプと28錠タイプがあります。 どちらも、生理(月経)の始まった日を1日目とし、28日間を1周期とし、服用方法に違いはありません。
ただし、28錠タイプの低用量ピル(低用量経口避妊薬)には、休薬期間明けの飲み忘れを防止し、毎日服用する習慣を付けるために7錠の偽薬(プラセボ)がついています。
21錠タイプ
毎日、決まった時間に1錠ずつ21日間服用した後7日間服用を休止します。最後の錠剤を飲み終えると、月経…
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妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、ワクチンを接種できます。日本で承認されている新型コロナワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。予防接種法に基づいて、接種をお勧めしています。(厚労省HPより)
産婦人科の関係学会は、妊娠中の時期を問わずmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン(※)の接種を推奨しています。また、接種後発熱した場合には、早めの解熱剤の服用を推奨しています(妊娠中の場合には、解熱剤としてアセトアミノフェンを服用します)。妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、特に妊娠後期は、重症化しやすいとされています。特に人口当た…
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新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか?
原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません。
原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません。 新型コロナワクチンとその他のワクチンは、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
例えば 4月1日に新型コロナワクチンを接種した場合、他のワクチンを接種できるのは、4月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。
なお、創傷時の破傷風トキソイド等、緊急性を要するものに関しては、例外として2週間を…
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アフターピル(緊急避妊薬)を服用した後に気を付けることはありますか?
アフターピル(緊急避妊薬)に効果があったかどうかは、服用後すぐにはわかりません。不正性器出血や妊娠初期の出血と月経と区別できない場合もありますから、もし出血があった場合などは、すぐにかかりつけの医師の指示を仰ぎ、再来院してくたさい。
アフターピル(緊急避妊薬)を服用したにも関わらず、無防備な性行為を続ければ、また妊娠してしまう可能性があります。もし、妊娠を避けたいという気持ちがあるのであれば、医師に相談のうえ、適切な避妊方法を実行してください。
監修
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事…
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妊婦の皆様へ 新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンについて
日本産科婦人科学会 木村正先生 日本産婦人科医会 木下勝之先生 日本産婦人科感染症学会 山田秀人先生より
新型コロナウイルスが若年者を中心に急速に感染拡大し、多くの妊婦さんの感染も確認されていま す。一方で、新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンは、高齢者に限らず基礎疾患を持つ者、 それ以外の者へと順次拡大されております。
アメリカ疾病対策センター(CDC)は妊婦さんへのワクチン接種を強く推奨する声明を出しています。 わが国においても、妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種…
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まずは妊娠の有無の確認が必要です。
妊娠が確実に除外されれば、消退出血がみられなくても特に問題となりません。
監修
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行
経歴
1993年
東邦大学 医学部卒業
1999年
社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年
東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年
日本産婦人科医会 幹事
2009年
医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年
医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長
…
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今日は「おしるし」についてのお話です。
お産が近づくと、子宮の出口が少しずつ開いてきます。
すると、赤ちゃんを包んでいる卵膜の一部が子宮の壁から剥がれ、少量の出血がみられることがあります。この出血が混ざったおりものが「おしるし」といわれるものです。
その性状はさまざまですが、一般的には拭いて付くくらいの少量です。流れるような出血や月経の多い日のような出血は異常の可能性がありますので、すぐにかかりつけの施設に連絡し受診してください。
おしるしがあってから実際に陣痛が来るまでの期間は一定しませんし、おしるしを経験しないうちに陣痛や破水がくることもあります…
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今日は赤ちゃんの発育についてのお話です。
胎児の発育を評価する基準値には、出生した時点で評価する目的でつくられた「出生時体格基準値」と「超音波計測値で計算される推定体重(EFW)による子宮内胎児発育曲線(基準値)」の二つがあります。
妊娠中の評価にはEFWの基準値が用いられます。妊婦健診では超音波計測でEFWを計算し、何gという値と、平均値からの偏差値(SD)がその評価に用いられます。胎児発育曲線の±2.0SDの範囲は、正期産・正常体重で生まれた胎児の約96%が含まれる幅を表わしています。EFWのそのものが原理的に±10%程度の誤差をもっていますから、この±2.…
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今日は、風疹についてのお話をします。
風疹(三日はしか)になったことはありますか?ときどきニュースなどでもその流行が話題になることがあります。妊娠初期に初めて風疹にかかると、おなかの赤ちゃんにも感染して、眼や耳や心臓の病気になることがあります。そのため、妊娠した頃に発疹(皮膚のブツブツ)、発熱、首のリンパ節の腫れがなかったか、風疹にかかっている人との接触がなかったかを確認して、妊娠初期の血液検査の結果と合わせて、妊娠初期に風疹にかかってないかを診断します。
全体のうち15%の妊婦さんが、初期の血液検査で「風疹抗体価が高い(=風疹の可能性がある)」と判定されますが…
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