Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンは、これまで医療従事者や高齢者を中心に接種が行 われてきましたが、今後は基礎疾患を持つ者、それ以外の者へと順次拡大されます。
皆さまが最も関心のある「妊婦さんへの接種」については、すでに多くの接種経験のある海外の妊婦に対 するワクチン接種に関する情報では、妊娠初期を含め妊婦さんとおなかの赤ちゃん双方を守るとされてい ます。また、お母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したとする報告もありません。したがって 日本においても、希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます。
妊婦健診は普段通り受けていただき…
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子宮内膜症についてお悩みの方から質問をいただきました。私が取材を受け監修した記事が、参考になるかと思います。こそだてハックのHPに掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい。
子宮内膜症の自覚症状には個人差があります。「生理痛がひどくなった」あるいは「生理ではないときにも下腹部が痛い」という場合は、「子宮内膜症」の可能性があるので要注意です。今回は、子宮内膜症の症状をチェックするためのリストや、診断方法についてまとめました。
子宮内膜症はどんな症状が現れる?
子宮内膜症は、生殖可能な年齢の女性のうち約10人に1人が発症する…
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高血圧と並んで非常に多い病気です
高脂血症のことを最近は脂質異常と言いますが、高血圧と並び非常に多い病気の一つとして健診で指摘されます。
そして指導欄に要観察、要精査、要治療などと記入されて医療機関受診するように書かれます。高血圧や糖尿病に比べて若い方でも指摘されることが多いのが高脂血症の特徴です。
逆に言えば指摘されても本人が食事や運動療法を頑張れば薬を飲まなくてもよい場合も多いのです。その点をしっかり理解していただければ健診結果に要治療と記入されていてもすぐに薬を飲まなければいけないということにはならないのです。
高脂血症は長年放置し続けることにより…
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特に病気がない女性であれば、医師が必要と診断すれば10代でも服用してかまいません。
低用量ピル(低用量経口避妊薬)を服用することで思春期に多い月経困難症をコントロールしたり、子宮内膜症を予防したりする効果があります。
40歳以降でも、閉経前の人は妊娠の可能性があります。喫煙経験がない健康な女性が避妊を希望する場合は、医師の診断の下に低用量ピル(低用量経口避妊薬)の服用は可能です。
また更年期障害や骨粗しょう症、高脂血症などの予防改善も期待できます。
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サルビアねっととは?
「サルビアねっと」は、鶴見区を中心とした医療機関・介護施設等で、情報共有をするネットワークです。病院・クリニック・薬局・介護施設をつなげていきます。
住民の皆様が病院や介護施設、調剤薬局などを利用した際の医療・介護情報が連携する施設間で相互に共有されます。
複数の病院を受診している際に、持病や処方されている薬の情報を各病院の医師がすぐに確認でき、薬や検査の重複などを防ぐことができます。また救急搬送された場合にも、同じ情報が共有されます。
サルビアのラテン語【salvus(健康、よい状態)】を語源とし、鶴見区民の花でもあるサルビアは区民の皆様…
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ダイエットしたら月経が来なくなりました。どうしたらよいですか?
無月経が妊娠や更年期以外の原因で起こると、体のどこかに異常のあるサインです。3ヶ月以上月経がない時を無月経といいます。無月経は放置すると重篤な無月経に移行します。あまり長い間放置せず、婦人科の受診が必要です。
ダイエットにより無月経になるのは「体重減少性無月経」と呼び、これは最近のダイエットブームを反映してか、思春期以降の女性に大変多い病気です。
ダイエットにより無月経になる原因は
急激な体重減少によって視床下部の調子が乱れることが主な原因です。
このため脳下垂…
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分娩とは? 分娩の方法にはどんな種類があるの?
分娩とは、赤ちゃんが母体から完全に排出・娩出されて妊娠を終了することです。出産予定日が近づくと、おしるしと呼ばれるおりものが出たり、陣痛が来たりと赤ちゃんが産まれる兆候が現れます。陣痛が来たらまずは病院に連絡し指示を仰ぎましょう。分娩全体に要する時間は平均すると初産で約14時間、経産で約8時間と言われています。しかしながらこれはあくまでも平均値。あっという間に生まれたという人も、何日もかかったという人もいて、お産はまさに十人十色です。分娩方法には、経腟分娩(自然分娩)、無痛分娩(和痛分娩)、帝王切…
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溶連菌感染症は自然治癒するの?
子どもの急な発熱、のどの痛み。こうした症状はさまざまなウイルスや細菌などの感染で起こります。その1つが「溶連菌感染症」。一般にそれほど怖い病気ではありませんが、まれに重い合併症を引き起こすことも。適切な治療で合併症を予防し、流行を防ぐため、小さなお子さんのお母さん、お父さんが知っておきたい特徴を紹介します。
溶連菌は主に急性咽頭炎・扁桃炎を引き起こす細菌
溶連菌感染症は「A群β溶血性レンサ(連鎖)球菌」(以下、溶連菌)という細菌による呼吸器感染症で、急性の咽頭炎・扁桃炎として子どもに多くみられ、のどの痛みで病院を…
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卵巣がんとは
自覚症状が乏しい
卵巣は腹腔内(お腹の中)にあること、また自覚症状が乏しいことから卵巣がんが発生してもなかなか早期診断が難しいがんです。
実際に卵巣がんと診断された時にはすでにIII、IV期の進行がんであることが約半数であり、このことからも早期診断が容易ではないことが伺われます。その結果、卵巣がんの罹患数は約8000人/年であるものの、死亡数は約5000人/年と、死亡率の高いがんと言えます。
遺伝子の生まれながらの異常
また近年、ある種の遺伝子(BRCA1/2)の生まれながらの異常があると、乳がんや卵巣がんになりやすいことが判明し(遺伝性…
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子宮頸がんとは子宮頸がんは子宮の「入り口」にできるがんで、婦人科がんでは最も頻度の多いがんです。また前がん病変である異形成(いけいせい)を含めると患者さんの数はさらに多くなります。
特に20歳代~30歳代の若年の女性が罹患するがんの中で、急速に増えています。子宮頸がんは子宮頸部異形成を経て発症すること、そして異形成から発がんの過程でヒトパピローマウイルス(Human Papilloma Virus;HPV)の感染が関与していることが明らかになっています。また、がんの組織型(顔つき)では、扁平上皮がんが約70%、腺がんが約30%と言われています。
子宮頸が…
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