Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
アンチミューラリアンホルモン(AMH)とは、卵胞(卵子を包み込んでいるもの)から分泌されるホルモンのことで、血液検査によって卵巣内に残っている卵子の数を調べることができる検査です。
不妊検査(AMH)では、卵子の数が分かるだけであって、卵子の質は分かりません。生まれたときから卵巣にある卵子は、年齢と同じように歳をとります。年齢を重ねた卵子は、機能を失った卵子や、受精卵になっても育ちにくく着床しない卵子のように、卵子の質が低下していくことが分かっています。不妊検査(AMH)は、あくまでも卵巣の中に残っている卵子の数を調べる検査で、「数値が高い=妊娠しやすい」というもので…
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プラセンタにはさまざまな活性成分が含まれています。なかでも医療用薬品としての「細胞増殖因子」「サイトカイン」及び「RNA(リボ核酸)」に注目、これらの有効成分を中心に抽出しています。
<細胞増殖因子>
細胞の設計図ともいえる遺伝子情報を運ぶ物質のこと。胎児を約10カ月で新生児まで成長させるプラセンタは、細胞増殖因子の合成・分泌を繰り替えしながら、胎児に与えています。ヒトは生まれて成長しながら、老化した細胞の新陳代謝を促す細胞増殖因子を作り続けます。ところがヒトはこの増殖因子を作る能力が年齢とともに低下していきます。
<サイトカイン>
自然治癒力や免疫能力を賦…
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低用量ピル(低用量経口避妊薬)の避妊効果が高いって本当ですか?
低用量ピル(低用量経口避妊薬)を毎日同じ時間に飲み忘れずに飲み続けた場合、妊娠する人は100人の女性のうち0.27人/年(つまり避妊に失敗するということ)といわれています。ちなみにコンドームの場合は2〜5人ですから、いかに低用量ピル(低用量経口避妊薬)の効果が高いかおわかりいただけると思います。
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行
経歴
1993年
東邦大学 医学部卒業
1999年
社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
20…
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「生理がこないのはなんでだろう……?」
このように、生理に関して心配になったことは、女性なら誰もが一度はあるでしょう。生理予定日に生理がこない場合、まず妊娠の可能性が考えられますが、妊娠以外にも生理がこない理由はいくつかあります。
生理がこない理由の一つに、身体の不調を表すSOS信号が挙げられます。「体調は悪くないから、生理がこなくても問題ないだろう」と考えず、生理がこない原因を知ることが大切です。生理予定日より1〜2週間経っても生理がこない場合は、婦人科クリニックを受診してください
生理がこない7つの理由
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外陰部そうよう症について
外陰部そうよう症(がいいんぶそうようしょう)とは、見た目では皮膚に目立った異常は見れられないが女性の外陰部、臀部に痒みが生じる症状のことです。
普段耳にしたこともある人も多いのがトリコモナス腟炎やカンジタ腟炎。これらも外陰部そうよう症に含まれます。原因は、感染症によるもの、更年期による女性ホルモンの減少、アレルギー性、糖尿病疾患、ビタミンB2欠乏症など様々です。外陰部そうよう症の主な症状としては、痒みが生じ、女性の場合は腟からチーズの塊りのようなおりものがポロポロと出ます。痒みがひどく、かきむしったことにより赤くなったり、傷になったりして悪化し…
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膣カンジダとは?原因や症状、治療法は?
「デリケートゾーンがムズムズかゆい…」「白くてボロボロしたおりものが出た…」という経験をしたことはありませんか?それは、「膣カンジダ」の症状かもしれません。今回は膣カンジダの原因や症状、治療法などをご説明します。
膣カンジダとは?
「膣カンジダ(カンジダ膣炎)」とは、真菌(カビ)の一種であるカンジダが繁殖し、膣などの性器が炎症を起こす病気です。
カンジダ自体は、女性の性器以外にも皮膚や腸などあらゆるところに存在する常在菌で、それほど強い菌ではありません。
しかし、性交渉などを通じて移ったカンジダが、なんらかの理由…
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流産を予防する方法はある?日常生活でリスクを下げるためにできることは?
お腹に宿った小さな命を守りたい、というのは、多くのママに共通する願いだと思います。一方で、妊婦さんの約15%が流産を経験するのも悲しい事実です(※1)。それでは、少しでも流産する可能性を抑える方法はあるのでしょうか?今回は、妊娠中または妊活中の女性向けに、流産を予防するために日常生活の中で注意したいことをご説明します。
流産はいつ起こるの?
流産とは、妊娠22週未満で赤ちゃんが亡くなってしまうことを指します。日本産科婦人科学会によると、週数別の流産が起こる割合は以下のとおりです。
妊娠5…
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HPVワクチン: シルガード9の開始
日本では年間約10,000人の女性が子宮頚がんにかかり、約2,900人が命を落としています。
ワクチンと健診を合わせることで、子宮頚がん発症をかなりの数予防することができます。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は180種類以上が知られていて、子宮頸がんに関与するのは主に16型と18型などです。これらはハイリスク型とよばれています。
16/18以外にも31/33/35/39/45/51/52/56/58/59/68などがハイリスク群と呼ばれています。
シルガード9は、HPV(ヒト・パピローマウイルス)の中で、6/…
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アフターピル(緊急避妊薬)を服用した後に気を付けることはありますか?
アフターピル(緊急避妊薬)に効果があったかどうかは、服用後すぐにはわかりません。不正性器出血や妊娠初期の出血と月経と区別できない場合もありますから、もし出血があった場合などは、すぐにかかりつけの医師の指示を仰ぎ、再来院してくたさい。
アフターピル(緊急避妊薬)を服用したにも関わらず、無防備な性行為を続ければ、また妊娠してしまう可能性があります。もし、妊娠を避けたいという気持ちがあるのであれば、医師に相談のうえ、適切な避妊方法を実行してください。
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事…
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19歳以上の風しん予防接種と抗体検査について
お電話での問い合わせが多く Dr やすゆきの相談室に追加しました 詳細は以下を参照下さい 希望の方、男性も含めて婦人科の予約でお願い致します
目的
横浜市では、風しんの流行と「先天性風しん症候群」の発生を防止するため、
「横浜市風しん対策事業」として風しんの予防接種と抗体検査を実施しています。
対象者
この事業を利用したことがない19歳以上の横浜市民で、
1 妊娠を希望されている女性(妊娠中は接種できません)
2 妊娠を希望されている女性のパートナー及び同居家族(婚姻関係は問いません)
…
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