Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
外陰部そうよう症について
外陰部そうよう症(がいいんぶそうようしょう)とは、見た目では皮膚に目立った異常は見れられないが女性の外陰部、臀部に痒みが生じる症状のことです。
普段耳にしたこともある人も多いのがトリコモナス腟炎やカンジタ腟炎。これらも外陰部そうよう症に含まれます。原因は、感染症によるもの、更年期による女性ホルモンの減少、アレルギー性、糖尿病疾患、ビタミンB2欠乏症など様々です。外陰部そうよう症の主な症状としては、痒みが生じ、女性の場合は腟からチーズの塊りのようなおりものがポロポロと出ます。痒みがひどく、かきむしったことにより赤くなったり、傷になったりして悪化し…
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膣カンジダとは?原因や症状、治療法は?
「デリケートゾーンがムズムズかゆい…」「白くてボロボロしたおりものが出た…」という経験をしたことはありませんか?それは、「膣カンジダ」の症状かもしれません。今回は膣カンジダの原因や症状、治療法などをご説明します。
膣カンジダとは?
「膣カンジダ(カンジダ膣炎)」とは、真菌(カビ)の一種であるカンジダが繁殖し、膣などの性器が炎症を起こす病気です。
カンジダ自体は、女性の性器以外にも皮膚や腸などあらゆるところに存在する常在菌で、それほど強い菌ではありません。
しかし、性交渉などを通じて移ったカンジダが、なんらかの理由…
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流産を予防する方法はある?日常生活でリスクを下げるためにできることは?
お腹に宿った小さな命を守りたい、というのは、多くのママに共通する願いだと思います。一方で、妊婦さんの約15%が流産を経験するのも悲しい事実です(※1)。それでは、少しでも流産する可能性を抑える方法はあるのでしょうか?今回は、妊娠中または妊活中の女性向けに、流産を予防するために日常生活の中で注意したいことをご説明します。
流産はいつ起こるの?
流産とは、妊娠22週未満で赤ちゃんが亡くなってしまうことを指します。日本産科婦人科学会によると、週数別の流産が起こる割合は以下のとおりです。
妊娠5…
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HPVワクチン: シルガード9の開始
日本では年間約10,000人の女性が子宮頚がんにかかり、約2,900人が命を落としています。
ワクチンと健診を合わせることで、子宮頚がん発症をかなりの数予防することができます。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は180種類以上が知られていて、子宮頸がんに関与するのは主に16型と18型などです。これらはハイリスク型とよばれています。
16/18以外にも31/33/35/39/45/51/52/56/58/59/68などがハイリスク群と呼ばれています。
シルガード9は、HPV(ヒト・パピローマウイルス)の中で、6/…
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アフターピル(緊急避妊薬)を服用した後に気を付けることはありますか?
アフターピル(緊急避妊薬)に効果があったかどうかは、服用後すぐにはわかりません。不正性器出血や妊娠初期の出血と月経と区別できない場合もありますから、もし出血があった場合などは、すぐにかかりつけの医師の指示を仰ぎ、再来院してくたさい。
アフターピル(緊急避妊薬)を服用したにも関わらず、無防備な性行為を続ければ、また妊娠してしまう可能性があります。もし、妊娠を避けたいという気持ちがあるのであれば、医師に相談のうえ、適切な避妊方法を実行してください。
医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事…
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19歳以上の風しん予防接種と抗体検査について
お電話での問い合わせが多く Dr やすゆきの相談室に追加しました 詳細は以下を参照下さい 希望の方、男性も含めて婦人科の予約でお願い致します
目的
横浜市では、風しんの流行と「先天性風しん症候群」の発生を防止するため、
「横浜市風しん対策事業」として風しんの予防接種と抗体検査を実施しています。
対象者
この事業を利用したことがない19歳以上の横浜市民で、
1 妊娠を希望されている女性(妊娠中は接種できません)
2 妊娠を希望されている女性のパートナー及び同居家族(婚姻関係は問いません)
…
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子宮頸がん(9価)ワクチンについてのQ&A
1、 9価ワクチンとは、どのようなワクチンですか?
HPV(ヒト・パピローマウイルス)の中で、6/11/16/18/31/33/45/52/58型をカバーし、子宮頸がんの原因となるHPV型の約90%をカバーするワクチンです。
なお、子宮頸がんだけではなく、外陰がん、膣がんの予防効果も期待できます。
(厚労省の指示により、全例登録を行うワクチンです。接種前に「ワクチンQダイアリー」への登録が必要となります)
2、 9価ワクチンは、今までのワクチンとの違いは何ですか?
4価ワクチンはHPV 6/11/16/18…
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アフターピル(緊急避妊薬)を処方を希望する際の注意点を説明します。
アフターピル(緊急避妊薬)の処方を希望しても、なかには、処方が受けられない、処方に注意が必要なケースがあります。アフターピル(緊急避妊薬)の処方を希望する場合は、必ず医師の診断を受けましょう。
アフターピル(緊急避妊薬)の処方が受けられない人
下記に該当する方は、必ず受診時に医師に申し出てください。
重い肝障害がある人
※肝障害が原因で代謝機能が低下していると、肝臓への負担がかかり肝障害の症状が憎悪する可能性があります。
妊婦
過去に、アフターピル(緊急避妊薬)を服用した際…
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茶色いおりもの(帯下)が出る…原因は何?
おりものは、体調や生理周期によって状態が変わるため健康のバロメーターにもなります。そんなおりものが、ある日突然茶色くなっていたらどんなことが考えられるのでしょうか?
おりものとは
おりものは、子宮内膜や子宮頸管、膣などから出る分泌物のことです。おりものが分泌されることで膣内の粘膜のバリア機能が向上し、汚れを外に追い出したり、ばい菌の侵入や子宮への感染を防いだりすることができます(自浄作用と言います)。おりものは女性のからだにはなくてはならない存在です。
生理周期で状態が変わるおりもの
おりものは生理周期…
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子宮内膜症とは
子宮内膜は子宮の内部にある組織で、女性ホルモンの影響を受けて周期的に変化し、生理(月経)を起こします。この子宮内膜組織(あるいは類似組織)が、子宮外の骨盤内で発育・増殖する疾患を子宮内膜症といいます。20代~30代の比較的若い女性に多く、良性の疾患ですが、疼痛や過多月経などのため日常生活の質を低下させたり、不妊症の原因になったり、様々な弊害を起こす疾患です。
卵巣に発生した子宮内膜症を、「卵巣チョコレート嚢胞」といいます。チョコレート嚢胞はしばしば破裂して急激な腹痛を起こすことがあります。
子宮内膜症の診断
子宮内膜症の主な症…
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