Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
妊娠24週以降28週までに「糖負荷試験」などを行い、妊娠糖尿病の診断をします。
妊娠糖尿病は自覚症状がなく、適切に診断・治療をしないと、赤ちゃんに重い異常が発生したり、巨大児になりお産が難産になったりします。
そのため、確実な診断のもと、適正な血糖コントロールが必要となります。
妊娠後半の尿糖陽性は、多くの場合、妊娠による生理的変化ですので問題ありません。
ご心配な場合は、担当の先生に伺うとよいでしょう。
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最近の若い女性はやせている人が多いですね。しかし、やせずぎは貧血や早産になりやすく、また、赤ちゃんが十分に大きくならない可能性が高くなります。
逆に、太りすぎの人は、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や糖尿病になったり、赤ちゃんが巨大児になる危険性が高くなります。その結果、難産や帝王切開の率が高くなることも報告されています。
妊娠中は体重グラフをつけておきましょう。体重が急激に増えすぎるのもいけませんが、妊娠中のダイエットは考えものです。低体重(2,500g)で生まれる赤ちゃんが増えているのをご存知ですか?低体重の赤ちゃんは、もともと「やせ型」なのに妊娠中の体重増加…
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赤ちゃんの成長とともに、だんだんとお腹が大きくなってきていますが、
大きなお腹の影響で、足から頭に向かって流れる血液の流れが悪くなっています。
横になっているところからいきなり立ちあがると、頭に血が足りなくなって、
ふらっと倒れてしまうかもしれません。いままでは、あまり気にせず立てたかもしれませんが、そろそろ気を付けましょう。
仰向けから立ち上がる時は、まず横になって、膝と手をついてゆっくり、よっこいしょといった感じで、ゆっくりと立ち上がりましょう。
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妊娠中は、おなかの赤ちゃんの発育に必要なカロリーと、母体の基礎代謝が上昇する分で、非妊娠時に比べてカロリーが多く必要になります。
その量は1日あたり、妊娠初期では50kcal、妊娠中期では250kcalとご飯軽く1杯半程度、
妊娠後期(28週以降)では450kcal程度です。
ふだんのカロリーとほとんど変わらない妊娠初期と、ほぼ1食分に相当するカロリーを余計にとる必要のある妊娠後期とでは、ずいぶん差がありますね。
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妊娠すると女性ホルモンの作用により活発に乳腺の増加が起こり、それに伴ってオッパイの痛みや張りを感じられる方がいます。妊娠初期から中期にかけ胸が敏感になったと感じる方も妊娠中期以降にこれらの症状が軽くなるか、消失していくので心配しなくてよいでしょう。ただし、日本では若い女性の乳がんが増えています。オッパイにしこりや違和感が増強していくようでしたら、妊婦健診の際に相相談するといいでしょう。…
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妊娠・出産には体力が必要ですが、体力作りのために無理にたくさん食べたり、はげしい運動をする必要はありません。規則正しい生活と食事を心がけて、また、無理のない範囲でからだを動かして、気分をリフレッシュしましょう。
適度にからだを動かすことは、気分転換だけでなく、からだの循環や代謝をよくして、腰痛や便秘の予防にもなりますが、出血やおなかのはりがあるときはひかえてください。
散歩やウォーキングなどは、気分転換を目的として、歩きやすい靴で、姿勢に気をつけて歩きましょう。また、マタニティスポーツを考えていらっしゃる方は、まず、妊婦さんを対象としたインストラクターのいる施…
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指や手首の痛み、手のしびれは、妊娠に伴うむくみによって手首を通る神経が圧迫されるために起こる症状です。
妊娠中期からしばしばみられ、心配なものではありません。ほとんどの場合、症状は軽く、治療は必要ありません。お産後には自然に良くなりますが、授乳により症状が続くこともあります。
手首を強く曲げたり、伸ばしたりすることは避けましょう。体重のコントロールも重要です。長時間の読書、車の運転、キーボード操作も控えましょう。
症状がかなり強い場合は、副腎皮質ホルモンを手首に注射をしたり、稀に手術をすることもあります。…
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赤ちゃんが元気に動くのを感じるようになると、おなかのはり(子宮の収縮)を感じることが増えてくるかもしれません。
はるというのは一時的に子宮が固くなることです。ずっとはった感じというのは腸の動きが悪くてガスがたまっていたりする場合が多く、子宮のはりとは違うかもしれません。はりがよくわからないという妊婦さんも、多くの場合は心配しなくて大丈夫だと思います。
また、子宮への何らかの刺激があるときにおなかははるものです。例えば、お母さんが動いた時や、赤ちゃんが子宮をけったりした場合にはるのは正常です。ただし、1時間に何回もそのようなことがある様な場合は、先生に相談しましょ…
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妊娠中は、いろいろ体質が変わることがありますが、少しそんなことを実感されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
人によってはお肌が敏感になり、妊娠前に平気だった化粧品でもトラブルを引き起こすことがあるかもしれません。その場合、まずは、いったん化粧品の使用をひかえてみましょう。落ち着いたら、低刺激、敏感肌用のものに替えてみてください。また、保湿がポイントになりますので、保湿美容液などを活用してみましょう。妊娠中は、全体に色素が濃くなる傾向にあるので、ソバカスやシミが濃くなるかもしれません。腹部の真ん中に縦に走る濃い茶色の線ができることもあります(これは妊娠線ではあ…
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妊娠中のアルコール摂取は、胎盤を介して胎児へ移行するため、妊娠初期では特異顔貌や種々の奇形が生じ、妊娠中後期では胎児発育遅延や中枢神経障害が生じることが分っています。少ない量でも妊娠全期間を通じて赤ちゃんに大きな影響がありますので、妊娠がわかった時点で禁酒をしましょう。
しかし、妊娠の早い時期にきづかず多少飲んでしまった方もいるかもしれませんが、たくさんでなければ、その分はそれほど心配しなくてよいでしょう。…
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