Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
妊娠中の食べ物に気を付ける点は多いですが、不確かな情報に過敏になるのも好ましくありません。
例えば、アトピーと牛乳・卵の関連をときどき質問されますが、乳製品をたくさん食べたお母さんから産まれた赤ちゃんに、アトピー性皮膚炎が多いということが明らかになっているわけではありません。乳製品中のたんぱく質は良質で、カルシウムも豊富です。
おなかの赤ちゃんの成長・発育を考えると、産まれた赤ちゃんがアトピーになることを恐れて、お母さんが乳製品をまったく食べないことのほうが心配です。…
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超音波で性別をみてもらいましたか?
最近は、9割以上の方が産まれる前に赤ちゃんの性別を知りたいようです。
産まれてからの楽しみにしたいので言わないで欲しいという方もときどきいらっしゃいます。
先生によっては知らせないというところもあるようですが、知りたい方は早めに聞いておいた方が良いでしょう。30週を超えてくると、赤ちゃんが大きくなって超音波で見づらくなってしまいます。さかごだったり、足を閉じていたりして赤ちゃんが見せてくれない場合もあります。
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妊娠中はつわりで食欲が落ちたり、性ホルモンの分泌によって食欲が旺盛になったり、赤ちゃんへの影響を考えたりと食事がアンバランスになりがちです。しかし、医学的にわかっていることは、妊娠中の体重増加の程度が、お産の際の母児の安全にとって最も大切になります。また、妊娠中に好ましい体重増加の程度が、妊娠前の肥満度によって異なることもわかっています。つまり、妊娠前から太り気味の妊婦さんほど、妊娠中の体重増加に関しては気をつける必要があります。食事の内容に関しては、あまり神経質にならずに、栄養のバランスがとれた食事をこころがけましょう。…
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血液検査はもう受けましたか?妊娠初期には、血液型(不規則抗体という特別な血液型を含む)、貧血などの血液一般、血糖値、そして、B型肝炎、C型肝炎、風疹、梅毒反応、エイズなどの感染症の血液検査を行います。その理由は、妊娠初期にこれらの検査で異常がみつかった場合、きちんと治療を行うことによって生まれてくる赤ちゃんの病気が予防できるからです。
例えば、妊娠中に梅毒にかかっていても、ペニシリンなどの治療を行うことによって、治療していない赤ちゃんとくらべて、赤ちゃんの梅毒を98%予防できることがわかっています。 何か異常を指摘されても、あわてないで先生の説明をしっかりうけましょう…
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妊娠初期の、嘔気や食欲不振などの胃腸消化器(口から肛門までの消化・吸収をする器官)にあらわれる症状をつわりといいます。卵巣から赤ちゃんを守るために分泌されるプロゲステロンというホルモンが腸の動きを低下させてしまうためにおこります。症状の程度は人それぞれですが、胸焼けや消化不良、ガスがたまった感じがすることで、気分が悪くなり、食事がとれなくなることもあります。この時期は、休息を十分にとって、自分の食べやすいものを、すこしずつ食べるようにしましょう。
ほとんどの場合は、胎盤ができあがる妊娠12~16週ころに自然に治りますし、赤ちゃんへの悪い影響もありません。つわりの症状を…
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精液中には早産や前期破水を誘発する物質が数多く含まれており、妊娠中の性行為は、子宮の収縮を誘発することが知られています。また、乳頭刺激や性交によらないオルガズムも子宮収縮を引き起こします。このため切迫早産等で医師から安静を指示されている場合は禁欲が必要です。
一方、過度の禁欲がかえってストレスを生み、妊娠経過に悪影響を与えるとする報告もあります。性行為は夫婦間のコミュニケーションとして重要ですが、妊娠を契機に“いたわり”の気持ちでふれあいによるコミュニケーションにシフトするのもよいかもしれませんね。…
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妊娠すると、ホルモンの影響などで便秘になりがちで、多くの妊婦さんの悩みの種です。便秘の改善には、食生活と生活習慣(朝食後の排便習慣、軽い運動)を見直すことが基本です。十分な水分補給と食物繊維が豊富な(野菜、サツマイモ、果物、海藻、こんにゃくなど)食事をとりましょう。それでも改善しない場合には下剤を使用することになります。酸化マグネシウムは習慣性がなく長期連用が可能な下剤です。また、ラキソベロン®液という薬を併用することも可能です。いずれの下剤を使用しても、一般的に胎児への影響はほぼないと報告されています。健診のときに先生に相談して処方してもらうといいです。…
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妊娠する前からコーヒー、紅茶などカフェインを含む飲み物を楽しんできた方は多いかと思います。それによって得られる精神的な安らぎの恩恵も無視できません。しかし、少なからず胎盤を通して胎児にカフェインは移行します。神経質になる必要はありませんが、大量のカフェイン摂取が妊娠のおなかの赤ちゃんに悪影響を与える可能性がありますので、大量摂取に気をつけて嗜楽しむのがよいでしょう…
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妊娠中期~後期にかけて、突然かゆみを伴う赤い斑点が体のあちこちにできることがあります。ただ単にかゆいだけの妊娠性皮膚掻痒(そうよう)症や、赤みがかったブツブツができてかゆみの強い妊娠性痒疹(ようしん)などによるものです。どちらも胎児への影響はなく、分娩とともに自然軽快します。掻きくずすと悪化しますので、強く掻くことは避けるようにしてください。かゆみをしのぐためには、市販の保湿クリームなどを皮膚に塗ってうるおいを保たせると、赤みを抑えることができます。もしどんどん悪化するようであれば、皮膚科の先生を受診してみる手もあります。…
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実は、ほとんどの女性が子宮筋腫をもっています。超音波でみるとたまたま見つかることはよくあります。ですが、ちいさな子宮筋腫が1~2個あるくらいでは大きな問題となることはありません。
妊娠への影響は、子宮筋腫の大きさや場所によって違ってきます。子宮筋腫の大きさが6~7cm以上であったり、子宮筋腫が子宮の内腔(内側)に突出する場所にあったりすると、そうでない場合に比べて、流早産になったり、分娩時の出血が増えたりする確率が高くなります。また、妊娠中は子宮筋腫が急に大きくなって、疼痛(痛み)や発熱の原因になることもあります。その他、産道子宮口の近くに大きい子宮筋腫があると分娩…
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