Drやすゆきの相談室
浅川産婦人科の院長 Drやすゆきが、お産のお悩みについてお答えしていきます
妊娠中の歯のケアは大事なのですが、そこで虫歯がみつかってしまうことも。。。歯の治療というと麻酔薬などを使うのでご心配になると思いますが、歯科で使う麻酔薬は局所麻酔で、その部分だけに効果がある方法なので、赤ちゃんへの影響はほとんど心配ありません。
また、妊娠6~12週の間のX線撮影は、胎児に影響を与えるといわれていますが、お腹の部分に防護エプロンをした場合、数枚程度の撮影であれば心配はいりません。痛み止めや、感染予防のための抗菌薬は、赤ちゃんへの影響の少ないものなら大丈夫です。また、妊娠中は虫歯になりやすく、また虫歯が悪くなりやすいので、治療したほうがいいです。産後は育…
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32-33週になると赤ちゃんは2kgほどになりますので、お母さんのお腹の中の大部分を占めるようになります。
そのため、骨盤位(さかご)の場合、だんだん向きが変わりにくくなってきます。胸膝位(さかごたいそう)などのお母さんの寝る向きを指導されることがあるかと思いますので、その場合は試してみましょう。しかし、過度に行うのは禁物!
ふつうは赤ちゃんの頭が下(頭位)になりやすいものですが、それがそうでない場合は、何らかの赤ちゃんの事情(骨盤が狭いとかへその緒がからまっているとか)があることもあります。
無理矢理回すと、かえって赤ちゃんを苦しくさせてしまうかも…
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足に瘤ができている人は、まず、妊婦健診の際に医師に伝えて診てもらいましょう。
多くの場合、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)と言って、足の静脈がふくらんでいる状態です。
女性ホルモンの影響や子宮が大きくなったことにより、足からの静脈血が心臓へ戻りにくくなって発生します。経産婦さんには、より起こりやすく、また、外陰部にできることもあります。
ほとんどが問題になることはなく、分娩後に軽くなります。
①長時間立ったり歩いたりを避ける
②横になる時に足を高くする
③左下にして横になる
④マッサージや足首の曲げ伸ばしで血液を心臓へ送り出す
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妊娠中の食事と栄養について、あまり難しく考える必要はありません。
最低限、次の基本を押さえておけば、栄養バランスのとれた食事になります。
①食べすぎに気をつける
②1日3食を規則正しくとる(1回で食べられないときは、5食など小分けにする)
③主食+主菜+副菜を献立の基本にする
④野菜や海藻類をたっぷり食べる
⑤いろいろな食品を食べる
⑥うす味を心がける
なにより大切なのは、お母さんが毎日を楽しく健やかにすごすこと。
そうすれば、おなかの赤ちゃんもきっとすくすくと育ってくれるでしょう!…
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マイナートラブルとは、お母さんや赤ちゃんにとって命にかかわるような問題ではないけれども、
お母さんにとってはつらい、妊娠中に起こる不快な症状のことを言います。
お腹がおおきくなって、胃がムカムカしたり、胸やけがある。
腰痛や恥骨のあたりが痛い、夜眠れないなどがあるかもしれません。
妊娠経過に伴う変化なのでやむを得ないところでもあるのですが、なんとかしたいものですね。
胃の不快感は、枕を高くして寝ると多少軽快することが多いです。
そういったことも相談してみると、ちょっとした良いアドバイスを聞けるかもしれません。…
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お母さんのお腹の大きさで、赤ちゃんの成長の度合いを図ることは出来ません。
着やせする人や、背の高い女性は、赤ちゃんの発育状況と関係なく、お腹が小さく見えがちです。
このため、妊婦健診での子宮底の大きさ(子宮底長)の計測や、超音波診断で胎児の計測をして、
赤ちゃんの発育を正確に診断します。
お腹が小さく見えても、健診をキチンと受診し自分の赤ちゃんの発育状況を把握していれば、
全く気にする必要はありません。…
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妊娠中の食べ物に気を付ける点は多いですが、不確かな情報に過敏になるのも好ましくありません。
例えば、アトピーと牛乳・卵の関連をときどき質問されますが、乳製品をたくさん食べたお母さんから産まれた赤ちゃんに、アトピー性皮膚炎が多いということが明らかになっているわけではありません。乳製品中のたんぱく質は良質で、カルシウムも豊富です。
おなかの赤ちゃんの成長・発育を考えると、産まれた赤ちゃんがアトピーになることを恐れて、お母さんが乳製品をまったく食べないことのほうが心配です。…
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超音波で性別をみてもらいましたか?
最近は、9割以上の方が産まれる前に赤ちゃんの性別を知りたいようです。
産まれてからの楽しみにしたいので言わないで欲しいという方もときどきいらっしゃいます。
先生によっては知らせないというところもあるようですが、知りたい方は早めに聞いておいた方が良いでしょう。30週を超えてくると、赤ちゃんが大きくなって超音波で見づらくなってしまいます。さかごだったり、足を閉じていたりして赤ちゃんが見せてくれない場合もあります。
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妊娠中はつわりで食欲が落ちたり、性ホルモンの分泌によって食欲が旺盛になったり、赤ちゃんへの影響を考えたりと食事がアンバランスになりがちです。しかし、医学的にわかっていることは、妊娠中の体重増加の程度が、お産の際の母児の安全にとって最も大切になります。また、妊娠中に好ましい体重増加の程度が、妊娠前の肥満度によって異なることもわかっています。つまり、妊娠前から太り気味の妊婦さんほど、妊娠中の体重増加に関しては気をつける必要があります。食事の内容に関しては、あまり神経質にならずに、栄養のバランスがとれた食事をこころがけましょう。…
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血液検査はもう受けましたか?妊娠初期には、血液型(不規則抗体という特別な血液型を含む)、貧血などの血液一般、血糖値、そして、B型肝炎、C型肝炎、風疹、梅毒反応、エイズなどの感染症の血液検査を行います。その理由は、妊娠初期にこれらの検査で異常がみつかった場合、きちんと治療を行うことによって生まれてくる赤ちゃんの病気が予防できるからです。
例えば、妊娠中に梅毒にかかっていても、ペニシリンなどの治療を行うことによって、治療していない赤ちゃんとくらべて、赤ちゃんの梅毒を98%予防できることがわかっています。 何か異常を指摘されても、あわてないで先生の説明をしっかりうけましょう…
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